紫微斗数の宮位の重ね|本命・大運・流年

紫微斗数の本命・大運・流年の宮が重なると、事の主題が変わります。重ね方と、十二宮が重なったときのよくある応事。

紫微斗数
このページの目次

斗数を本命の十二宮だけで見ると、人を固定の慣用句にしてしまいます。人は動きます。大限が別組の十二宮を上に重ね、流年がさらに一層重ねます。宮と宮が重なると、題が変わります。

これは玄学の付加ではありません。本命は今生の部屋の格局です。大限は十年、机をどの部屋へ移すかです。流年は今年、机の上に何があるかです。部屋はなおあります。用途が変わったのです。起運歳、順逆、流年四化は 運勢の見方 を参照してください。

重ねはどう重ねるか

大限を見るときは、大限宮が本命宮に重なるところを見てください。
流年を見るときは、流年宮が大限宮に重なるところを見てください。
今年なぜこの主題かを見るには、「この十年のどの部屋の上に、今年が載っているか」を見てください。

例です。大限が財帛を走れば、この十年はすでに金、資源、差し出すことを中心に回ります。流年がさらに夫妻を走れば、「金の主題」が「関係」に重なります。その年は、婚姻や伴侶のために金が動き、あるいは金のために感情が動くことがよくあります。突然の新しい命運ではありません。二層の題が同一紙に書かれたのです。

本命はなお底です。大限の財帛が本命の疾厄に重なるのと、本命の官禄に重なるのとでは、味が違います。前者は労で得た金、身体で収入を換えることに近く、後者は職位と稼ぐ仕方が一緒に拡大することに近いです。重ねは常に両宮を合看するのであり、流年の一字だけではありません。

以下は「本命某宮に、別層が重なる」として述べます。大限を見るときは、重なってきた宮を主題としてください。流年を見るときは、流年宮を主題、本命または大限を場としてください。同一の対照は三層とも使えます。

命宮が重なる:養成、事業を衝く、主題が「私」へ戻る

命が重なると、人は表舞台へ押されます。養成の条件、事業を衝くこと、自己の再定義が、みな明らかになります。

重なる宮その年/その運でよく現れること
命宮養成の条件、事業を衝く
兄弟宮兄弟縁、仕事の規模
夫妻宮婚姻と交友
子女宮子女と姻縁の悩み
財帛宮投資、昇進、創業
疾厄宮労碌、仕事を握る、内なる考えが多い
遷移宮外出、貴人
交友宮友人、人縁、貴人
官禄宮昇進、事を創る
田宅宮不動産、家運
福徳宮祖上の福、思索
父母宮貴人、上司、学習

命が命に重なるのは、「この一段は自分であることの宿題をしている」に最も近いです。人はより自己に向かい、路線を整える機会も増えます。

兄弟宮が重なる:手足、近身、規模

重なる宮よく現れること
命宮兄弟縁、稼ぐ縁
兄弟宮兄弟縁そのもの
夫妻宮会う時間が少ない感情、配偶の外出
子女宮子を持つ、族内の子供
財帛宮出外発展
疾厄宮労碌して稼ぐ、子を持つ
遷移宮駅馬、未来への挑戦
交友宮友人、友人の助力
官禄宮仕事を開く、兄弟の仕事
田宅宮兄弟同居
福徳宮兄弟の好運
父母宮兄弟父母が同居、相続

兄弟が重なると、近身の人が劇に入ります。合伙、同居、家人の紹介の機会が、平時より密です。境界を先に話してください。縁と帳が纏わります。

夫妻宮が重なる:正縁、名分、関係を事にする

重なる宮よく現れること
命宮正縁、結婚
兄弟宮兄弟が紹介する感情
夫妻宮結婚運、この縁が表に置かれる
子女宮結婚して子を持つ、子ゆえの結婚
財帛宮結婚が財を連れる、十年の利害
疾厄宮結婚、一緒にいる、身体と縁が緊く結ぶ
遷移宮外の姻縁、出先で遇う
交友宮友人が伴侶になる、縁が友人から来る
官禄宮成家と生計、配偶が事業貴人
田宅宮結婚して家を買う
福徳宮結婚が家産をもたらす、継承の課題
父母宮長輩の紹介、より正い縁に遇う

夫妻が重なるのは、どの対も登記しに行くことではありません。すでに婚している人では、この層は関係の再交渉であることが多いです。家、子供、双方の父母、名分をはっきりさせるか、です。

子女宮が重なる:生育、桃花、合伙、教育

重なる宮よく現れること
命宮子女を持つ、この面の転機
兄弟宮家族運
夫妻宮子を機に結婚
子女宮子女縁そのもの
財帛宮子女が仕事を旺にする
疾厄宮桃花の姻縁
遷移宮子女のあと事が変わる、外出の姻縁
交友宮子女運が友人経由
官禄宮合伙、教育の業
田宅宮不動産と子女
福徳宮子女の福分
父母宮家庭全体の運

子女宮の隠れた意味は多いです。疾厄、遷移、交友と重なるときは、子を持つことだけ断じないでください。桃花、外出、合伙は、同一宮の別の門であり得ます。隠れた意味は 十二宮の隠れた意味 を参照してください。

財帛宮が重なる:金の出入りが主題になる

重なる宮よく現れること
命宮投資、昇進
兄弟宮出外の異動、兄弟
夫妻宮財産と配偶
子女宮投資、創業
財帛宮事業の成就
疾厄宮努力と代価、自ら行う
遷移宮出外の用事、異動
交友宮友人との互利
官禄宮昇進、創業
田宅宮家を買う、不動産
福徳宮投資、夢を追う、家産
父母宮上司、投資と投機

財が疾厄に重なると、金はたいてい辛苦金です。財が交友に重なると、互利が互坑に転じないかを見てください。財が父母に重なると、上司、文書、借貸、投資がみな入ります。契約を三度読むのは過ぎではありません。

疾厄宮が重なる:労碌、身体、情緒

重なる宮よく現れること
命宮懸命に働く、人生が無常である実感
兄弟宮兄弟が互いに助ける
夫妻宮感情、姻縁
子女宮子を持つ
財帛宮財産を管理する、労碌して稼ぐ
疾厄宮労碌、自ら行う
遷移宮駅馬が貴人に遇う
交友宮友人、人縁
官禄宮自ら仕事をする
田宅宮外出を好まない、財と家が結ばれる
福徳宮矛盾、愛憎が明らか
父母宮苦楽が交わる、上へ衝く

疾厄が重なるのは、病とは限りません。より多いのは疲れ、自ら行うこと、情緒の拡大です。健康を問うなら、なお本星と煞を見てください。疾厄の重ねを見て嚇さないでください。

遷移宮が重なる:動く、外出、場所が変わる

遷移が重なると、人は動きます。出張、異動、転居、新しい輪です。命、財帛、官禄に重なると、昇進、創業、出外の貴人として書かれることが多いです。兄弟に重なると、出ること、変遷です。夫妻に重なると、関係のために動くか、動くなかで関係に遇います。

この宮の重ねは重複が多いです。多くの組が最後は「あなたは元の位置にいない」を指します。似た昇進を十二句暗記するより、問うてください。動く理由は仕事か、金か、人か、家か。重なってきた宮で答えてください。

交友宮が重なる:友人に頼り、過客も見る

重なる宮よく現れること
命宮友人に頼る
兄弟宮出外して試みる
夫妻宮相手の友人が貴人
子女宮子女と友人が互いに助ける
財帛宮サービス業、友人に頼る
疾厄宮過客、一時の人
遷移宮四海兄弟、出外は友人に頼る
交友宮友人運そのもの
官禄宮友人の仕事、サービス業
田宅宮友人経由で置産
福徳宮友人が福報
父母宮友人経由で上昇

交友が重なる年は、人脈は真、過客も真です。サービス業、紹介、貴人は、みなここを歩きます。金と家を一人の友人にだけ押すのは、田宅や財帛と重なるときとくに注意してください。

官禄宮が重なる:仕事が中央に置かれる

重なる宮よく現れること
命宮仕事の高峰
兄弟宮仕事が上昇
夫妻宮夫妻が共事、仕事のなかの縁
子女宮協力、チーム
財帛宮仕事で稼ぐ
疾厄宮自ら行う、心身を労する
遷移宮出国、出張
交友宮友人に頼る、駅馬
官禄宮事業の線を一段歩くことになる
田宅宮不動産業、家の売買
福徳宮夢を追う
父母宮公職、長輩縁

官禄が夫妻に重なると、職場の姻縁と家族企業の両方を問う必要があります。官禄が田宅に重なると、業は不動産、土地、家業に関わり得ます。官禄が疾厄に重なると、昇進しても疲れます。名と身体のどちらを先にするかを選んでください。

田宅宮が重なる:家、家底、安定

重なる宮よく現れること
命宮家の売買、家で転運
兄弟宮兄弟が置業貴人
夫妻宮配偶が置産、自ら成家
子女宮家を買う、子女が相続
財帛宮売買、置産
疾厄宮自由で在宅の生活を求める
遷移宮転居、外出
交友宮友人が不動産を助ける
官禄宮不動産に関わる仕事
田宅宮不動産の宿題が正面に置かれる
福徳宮家産を相続する
父母宮父母が置業貴人

田宅が重なるのは、転居、改装、相続、家人と家を談ずる年です。買えるとは限りません。題は現れます。成るかは星と四化であり、「重ね」の二字ではありません。

福徳宮が重なる:何を欲するか、求めるか、因果か

福徳が重なると、内心の主題が出ます。嗜好、理想、子を持つか、上司のもとにとどまるか、業を改めるかです。命に重なると結縁、自分の未来の運です。夫妻に重なると、愛情が心のなかで発酵します。財帛に重なると、投資と稼ぐ欲望です。疾厄に重なると、自分でありたい、かつ考えすぎやすいです。父母に重なると、上司とともに、業を選ぶことです。

福徳は動機です。ここに重なると、外の事に問うてください。あなたは実際何を欲するか。動機が明らかでなければ、官禄と財帛の重ねは盲動になります。

父母宮が重なる:学習、公職、長輩、文書

重なる宮よく現れること
命宮学習、公職
兄弟宮家族、駅馬
夫妻宮結婚が仕事を旺にする、家人
子女宮学び教える、子女の学習
財帛宮学習と投資
疾厄宮長輩が自分を旺にする
遷移宮出外の貴人、学習
交友宮友人、人縁
官禄宮上司、上昇、事半功倍
田宅宮祖産、住房
福徳宮夢を追う
父母宮公職、証書、長輩縁

父母が重なると、試験、資格、上司、文書、借貸がみな入り得ます。学習の口味の見方は 父母宮と学習 を参照してください。

授業での使用順序

  1. 先に、問う年と運を定めてください。三層で十二宮を同時に開かないでください。
  2. 大限は「大限宮が本命のどの宮に重なるか」。上表で主題を掴んでください。
  3. 流年は「流年宮が大限のどの宮に重なるか」。主題をその年へ収めてください。
  4. 本命の星と四化で吉凶の味を決めてください。重ねは題を告げ、点数は告げません。
  5. 命主の暦を照合してください。転居、試験、入職、結婚は、一年に数件しかないのが通例です。二件が合えば、この重ねは成立します。

重ねは地図の縮尺です。本命は十万分の一、大限は万分の一、流年は千分の一です。尺を拡大すると、路の穴が見えます。流年の街並みで、本命の地図を否定しないでください。

排盤入口:明明観止の紫微斗数テーマページ

紫微斗数の宮位の重ねでよくある質問

流年が本命に重なるのと、大限が本命に重なるのと、どの層がより正確ですか?

十年の方向は大限です。今年何が起きるかは、流年が大限に重なるのが最も近いです。三層をすべて述べると、生徒は飽きます。先に一層を述べ、合えば一層を足してください。

表に「昇進、創業」が多く、大まかすぎませんか?

はい。それは主題であり、判定文ではありません。昇進と創業は、なお官禄の本星、四化、煞があるかを見る必要があります。表は談話を「運が良い」から「今年の宿題は家/友人/上司」へ収める助けです。

両宮の意味が逆です。夫妻が疾厄に重なると、結婚のようでも疲れのようでもありますか?

同時に成立し得ます。一緒にいて、かつ疲れる。あるいは身体と関係が同一年に結ばれる。命主に、どの線がすでに起きているかを印させください。斗数は一覧を与えます。生活が印を与えます。

著者

明老師

紫微斗数・八字の命理師

明老師は20年以上術数を研鑽し、象数心学の紫微斗数、八字、七政四余を主に扱います。台湾の劉金府老師、黄仁龍老師、香港の梁剣豪老師など、中台の十数名師に師事しています。

伝統的な命盤推算に加え、サイト専用のAIエンジンを開発・微調整し、運勢解読の整理にも用いています。

明老師について

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