紫微斗数の十二宮の隠れた意味|対宮・共宗と家の位置

紫微斗数の十二宮には表層以外があります。隠れた用法、共宗、家の部屋との対応。十二宮入門と併用してください。三方四正と四化を重ね、実際の命盤で判断する要点も確認できます。

紫微斗数
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斗数の初学は十二宮を暗記できます。命宮は私、夫妻は婚姻、財帛は金、と。実戦では、事は一宮一事ではありません。

なぜか。各宮にはなお隠れた用法があるからです。対宮、三合、共宗から来るものもあります。「この宮は他人の盤では何か」から来るものもあります。家の部屋と対応するものさえあります。生徒が雑と感じるのは、教材が第一層しか与えないからです。第一層は物語を語れます。第二層は小事を断じられます。

表面の名は 十二宮 を参照してください。以下、十二宮ごとに隠れた意味を述べます。原則は、表面は名、隠れは関係です。宮同士が互いの何であるかは、一宮の形容詞より重要です。

命宮:太極点、成せも敗せもする「私」

命宮は盤の中心です。精神と思考の私であり、傍の人が快いかを動かす私です。気分が沈むと、家の空気が変わります。だから命宮は性格検査だけではなく、「この人が場をどこへ連れて行くか」でもあります。

隠れでは、命宮は廊下のようでもあります。人はここから整盤へ出入りします。廊下が明るければ各宮はより通ります。廊下が詰まれば、人はどこも不順と感じます。実は自分のこの扉が開いていないのです。

命宮を見るときは、長所だけを賛えないでください。成せる一式の性格は、場を換えれば敗せる一式です。紫微の作主、七殺の狠、天機の変は、みな同一の刀の両面です。

兄弟宮:兄弟姉妹、また近身の実力

表面は兄弟姉妹です。隠れは多く、とても使えます。

それは夫妻共同の閨房です。財帛と田宅の対待が、「枕辺」の層を映してくるからです。経済の積蓄位でもあり、財帛の田宅に相当します。金が留まるかは、財帛ではなく兄弟を見ることもあります。体質位でもあります。疾厄と事業の関係がここに投影するからです。成就位、社会に立つ実力でもあり、遷移と兄弟は共宗です。

人物では、近身の友人、母、長女が、みな兄弟宮から透け得ます。家では、よく床位に対応します。

だから兄弟宮が空、あるいは煞が重いのは、兄弟がいないとは限りません。近身に人がいない、積蓄が留まらない、寝室が不寧、あるいは事を成す実力位が不穩、かもしれません。「傍に一緒に働ける人がいるか」を問うときは、よくこの宮から始めます。

夫妻宮:婚姻、また成家と見せる体態

表面は異性、感情、婚姻です。隠れでは成家位です。田宅の共宗がここに現れ、家があるかは、しばしば夫妻と田宅を一緒に見ます。

体態位でもあります。疾厄の田宅が夫妻へ投影し、身材、気色、配偶者に見せる一面が、ここで味を出します。遷移の官禄位が夫妻に落ちると、外出、外での事業縁が伴侶経由で来ることがあります。福徳の財も、「この関係ゆえの福分財」になります。

家では、よく厨房に対応します。厨房は家の火であり、夫妻宮もそうです。火が旺ければ家に人がいます。火が乱れると、飲食、作息、感情が一緒に乱れます。

婚姻は夫妻だけではありません。財帛は配偶者の夫妻宮です。両宮を合わせて、初めて「我々の完全な婚姻」です。一宮だけ見ると、相手を自分の付属として扱います。

子女宮:子供、また桃花、再婚、晩年

表面は子女です。概括すれば子供、特定すれば長子に先に応ずることが多いです。婚姻から来た親戚、再婚、副の伴侶、婚姻外の桃花は、みなここに集まります。理由は簡単です。子女宮は性と生殖系統の対応の一つ(疾厄の福徳)であり、外出と意外(田宅の遷移)でもあり、合伙(交友の官禄)でもあるからです。

福徳がこれと共宗なので、晩年と因果も、よく子女宮に尻尾を残します。子供を疼み、子供に牽かれ、老いて誰に頼るかは、生育だけとして見ないでください。

家では、よく予備の寝室と門前に対応します。門前は出入り、外人が入れるかです。子女宮の桃花が雑だと、家門はより賑やかです。必ずしも悪ではありません。星を見てください。

本命の忌が子女に入るのは、子供を疼み心配することが多いです。「長子を剋す」とすぐ断じないでください。概括と特定を分けてください。この宮は最も誤りやすい所です。

財帛宮:ポケットの金、また婚姻の対待

表面は現金、ポケット、カードです。自分の預金はここから引き出します。借り、欠くことは、この層が完全には代表できません。

隠れでは、甥姪(兄弟の子女)、長子の経済(子女の兄弟)、交友の財富(交友の田宅)です。より肝心なのは、婚姻の対待位、すなわち配偶者の夫妻宮であることです。だから婚姻は、夫妻に財帛を加えて初めて完全です。

「帛」には布と服装の意味もあります。福徳は好みを主り、好みは外表に現れ、衣服と首飾は財帛から透けます。人が金を使う様子は、申告する給料よりしばしば正直です。

家では玄関に対応します。玄関は出入り、第一眼です。財帛が乱れると、家の第一眼が乱れます。物が堆み、請求が堆み、人の出入りに規矩がありません。

交友の財富位には古い一句もあります。他人の富は、時に私の金で積む必要がある、と。類は類を集めます。大宅は貧しい士を少なく入れ、破屋は浮浪者を多く集めます。友人が破財させるかは、財帛と交友を一緒に見てください。

疾厄宮:身体、また情緒と仕事の場所

表面は健康、太り痩せです。寿元の全部ではありません。寿の長短は、福徳、遷移、子女の福分の厚薄と合わせて見積もります。疾厄だけで寿を断ずるのは武断です。

隠れでは、疾厄は情緒と行為、配偶者の生殖系統(夫妻の子女)、長媳(子女の夫妻)、仕事の地点(官禄の田宅)、家運(田宅の官禄)です。福徳と共宗であり、身心は一套で、二套ではありません。

家では居間に対応します。居間は人がどう坐り、どう怒り、どう身体を家人の前に広げるかです。疾厄に煞が重いのは、入院とは限りません。家の雰囲気が息苦しいことかもしれません。

遷移宮:外出、また社会に見せる能力

表面は駅馬、外出、移動です。隠れでは、外に成る表象、社会的地位、能力の表征です。福徳と官禄は互いの福運と際遇であり、遷移はしばしばその成績表です。

智慧の表現——親和、果断、機敏——は、多く遷移で見られます。だから遷移は父母を共宗六位とします。学ぶほど(父母宮)、外で智慧が現れます。暗記ではありません。常識と見識が場で使えるかです。

孫の位(子女の子女)でもあり、成就宮と兄弟の共宗でもあります。家では主臥に対応します。主臥は人が外に対して自分へ戻る仕方、遷移は内なる自分を門の外へ送る仕方です。

交友宮:友人、また競争、試験、布施

表面は対人です。隠れでは競争位です。選挙と試験はここに寄り、相手、同場の人は広義の「友」だからです。

婚姻の共宗六位の一つです。長兄または弟の社会関係、長子の現金、父の事業、上司の仕事が、みな交友から透け得ます。福徳と田宅が投影し、神位、積徳布施の位でもあります。

家では神位に対応します。どんな友人を交えるかと、何を拝み敬うかは、しばしば同一線です。交友宮が汚いのは、友人をすべて消せというのではありません。エネルギーをどの種の人へ布施しているかを見よ、ということです。

官禄宮:仕事、また運気と祖墳

表面は仕事、稼ぐ仕方です。諸宮の陽の極なので、運気位の意味もあります。事をする人のなかには、天時が自ら来る人もいます。

隠れでは午妻位、すなわち正当な婚姻の外の感情(夫妻の遷移)です。長子の身体でもあり、祖墳でもあります。官禄で風水と祖墳を見るのは、迷信の付加ではありません。この宮がもともと「背後の地、それらの人」に連なっているからです。

家では書斎と左隣に対応します。書斎は仕事をする所です。官禄が空、あるいは煞があるのは、失業とは限りません。仕事ができる片隅がないことかもしれません。

田宅宮:家と收藏、財富の総和

表面は家、家庭です。隠れでは宗親——叔伯、従兄弟姉妹の層です。財帛がこれと共宗です。田宅は財富の総和、收藏、安定としてよく読まれます。ポケットの金は財帛です。金が家、物、家底になれば田宅です。

田宅を体とすれば、多くの盤は先に問います。この人に落ち着き先があるか、と。体がなければ、他宮の用は漂います。

福徳宮:嗜好、福分、寿元、因果

表面は福気、享受です。隠れでは嗜好、癖、因果、死後の墳、配偶者の仕事、疾厄の共宗、寿元、祖父です。

家では陰宅と右隣に対応します。福徳は、門を閉めたあと人が何をするかです。人が良く過ごせるかは、官禄がどう稼ぐかを告げ、福徳が稼いだあと眠れるか、埋まらない癖を埋めるのに使うかを告げます。

父母宮:長輩、学習、文書、光明

表面は父母です。隠れでは上司、教師、学習、修養、気質、容貌、文書、借貸、光明宮です。遷移の共宗がここにあり、際遇と地位の本銭の一部は父母宮が与えます。

家では小さな客間に対応します。客と長輩を迎え、体面を出す所です。父母宮の学習の速い見方は 父母宮と学習 を参照してください。

隠れた意味を解盤に入れ、自分を混乱させない使い方

十二宮の第二層を一度に開かないでください。問いがあれば、その宮を開いてください。

婚姻:夫妻、財帛、さらに福徳と子女。
金銭:財帛、田宅、交友。
仕事:官禄、命、遷移、父母。
身体:疾厄、福徳、遷移、子女。

共宗と対待は、その題が要るときに引いてください。隠れた意味を百科として一度に暗記しても、実戦では忘れます。工具箱として扱い、要るときに正しい一格を開けば、十二宮は聞き始めます。

宮位の重ね(本命、大運、流年が重なる)は、隠れた意味をさらに変えます。宮位の重ね を参照してください。星の調味は 四化十天干四化 を参照してください。

排盤入口:明明観止の紫微斗数テーマページ

紫微斗数の十二宮の隠れた意味でよくある質問

家の部屋を宮に対応させるのは、風水の用法ですか?

斗数における「象」の延伸です。参考にはできます。室内設計図にはしないでください。居間が疾厄に対応するのは、ソファを捨てよということではありません。家の公共空間の雰囲気と、身体の習慣を見よという戒めです。

隠れた意味と主星が衝突するとき、どちらを聞きますか?

先に主星と四化を聞いてください。隠れた意味は「なぜこの事が別の事に連なるか」を説明します。たとえば夫妻が良く、財帛がとても悪い。婚姻の対待位が弱く、関係のなかの金と公平に問題が出ます。夫妻を覆すのではありません。もう半分を補うのです。

十二宮に床、厨、神位があり、重複しませんか?

します。家は生きているからです。重複するときは問いを見てください。眠りが悪ければ兄弟(床)と疾厄、食べが不順なら夫妻(厨)、心神が安まらなければ交友(神位)と福徳です。象は重なれます。題は重なれません。

著者

明老師

紫微斗数・八字の命理師

明老師は20年以上術数を研鑽し、象数心学の紫微斗数、八字、七政四余を主に扱います。台湾の劉金府老師、黄仁龍老師、香港の梁剣豪老師など、中台の十数名師に師事しています。

伝統的な命盤推算に加え、サイト専用のAIエンジンを開発・微調整し、運勢解読の整理にも用いています。

明老師について

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