易経遯卦の占い:天山遯、退くべきときにどう退く
易経遯卦の占いは天山遯であり、逃げではありません。遯尾が最も危うく、好遯・嘉遯・肥遯と上がるほど余裕が出ます。出たときに仕事と恋愛をどう身を引くか。オンラインの卦と照合し、六爻の使い方を確認できます。
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遯卦が出ると、最初の反応はたいていこうです。逃げるのか。もう終わりなのか。
先に訂正します。遯は天山遯で、上乾下艮です。天が上、山が下。山は下で止まり、天は遠く上にあります。二つは一つになれず、陽は上へ収まります。これを退といい、敗とは言いません。敗はすでに追いつかれ、塞がれた状態です。遯はまだ道が見えており、間に合ううちに身を抜くことです。
上下を逆にしてはいけません。逆は山天大畜で、艮上乾下。積と止であり、退ではありません。遯は乾上艮下、天山遯です。上下を取り違えると、進める助言も退ける助言もすべて逆になります。
『序卦』はこう言います。「物不可以久居其所,故受之以遯。遯者,退也。」前は恒です。長く同じ位置に居続けることはできません。退くべきときに退かないと、久は粘りになり、粘りは傷になります。
遯卦:遯而亨。退くのは、通るためです
『彖伝』は「遯亨,遯而亨也。剛當位而應,與時行也。」と言います。退いてこそ亨です。剛がいまだ当位し、上の陽がまだ主でいられるうちに行くのは、時とともに行くのであり、追われて行くのではありません。
十二消息卦では、遯は陰が下から伸びる二歩目です。初と二が陰、上の四爻はまだ陽。陰は下にあり、陽はまだ多い。陽がまだ長く、陰がまだ下にあるときこそ、余裕のあるときです。天地不交の否まで進み、三陰三陽が向かい合うと、もはや遯ではなく閉塞です。遯は、まだ退けるうちに退けと求めます。門が閉まってから壊すな、ということです。
『象』は天下有山、遯。君子以遠小人、不悪而厳、と言います。人を罵って遠ざけるのではありません。自分から距離を取ります。厳は境界、悪は感情です。境界が足りていれば、嫌いな演技はいりません。
遯が出たら、仕事と財運はまず「何に粘っているか」を問う
仕事で遯が出たら、全体として新しい戦場を開かず、自己証明の上乗せもしません。収める、引き継ぐ、最前線から名を下ろすのが合います。即座の無計画退職を命じているのではありません。それは逃げです。遯は身を引くことです。責任を渡し、契約の期限を見、その卓から感情を下ろします。
財運では、必ず破産というわけではありません。追高せず、面子のために増し玉しない時期です。止めるべき案件は止め、現金を危ない場所から先に離します。「もう一筆借りて乗り切るか」と問うなら、遯はたいてい首を横に振ります。乗り切った先は、しばしば遯尾です。逃げるのが遅いほど、より厲です。
職場の対人で遯なら、小人を遠ざける、不悪而厳です。同席を減らし、群に入らず、「君だけが分かってくれる」夜話を受けません。公開決裂は不要です。公開決裂は悪、付き合わないのが厳です。
九三「係遯,有疾厲,畜臣妾吉。」退きたいのに、まだ繋がれています。病も面倒も本物です。ただし畜臣妾吉。小さな繋がりは残せます。大きな主体は必ず抜きなさい。この爻は、部下の安置が残っている、小さな収入がまだ外せない、といった形でよく出ます。小さくは残せますが、小さいものに人全体を留めさせてはいけません。
遯卦:恋愛の遯は、必ず別れることではなく、まず粘りを解くことです
恋愛で遯が出たら、関係の中に「少し開くべき」気があります。熱しすぎた、相手の場にもう入るべきでない、初めから不貞の咸の上に建っていた、などです。
独身で遯なら、この時期の桃花は追いません。人が現れても、前の一段から逃げる出口にしていないかを先に見ます。遯の桃花は救済に見えやすい。まず自分の生活へ退き、それから遇不遇を語ります。
すでに一緒なら、遯は三層です。第一は空間。喧嘩の直後にすぐ粘り戻すのは係遯です。互いの数日のきれいな距離の方が、夜通し人を審くより効きます。第二は関係の形。別居、暫しの別れ、共同口座を分ける、いずれも遯になり得ます。決裂とは限りません。第三は本当に行く。九四・九五・上九のような余裕で行くなら、身を引くに近い。初六のような尾で行くなら、たいてい相手が先に卓を返し、あなたは受動的に走ります。
第三者、続けるべきでない関係では、遯が本題です。好遯・嘉遯・肥遯は、いずれもきれいに行く意味です。引き延ばして「最後にもう一度」と言うのが、最も遯尾に似ます。尾の逃走が最も危うい。遅れると、面子・身体・名分がいっしょに追いつかれます。
既婚で遯なら、最初から離と断じません。まず家の一端を問います。外の場を退くべきか、家そのものが人を追い出しているのか。外に傷つく者は必ず家に返る。外を退くのは、帰るためです。家がすでに睽なら、遯は分け方を開くだけです。この二種の退はやり方が違い、混ぜてはいけません。
遯卦:爻は、上がるほど余裕があります
遯で覚えるべき線は、尾・係・好・嘉・肥です。上へ行くほど退き方が人らしく、下にあるほど、噛まれた足のように退きます。
初六,遯尾,厲,勿用有攸往。 尾は、最後になってから行くことです。厲。もう前へ衝かず、この位置で大きな決断もしません。初爻なら、すでに遅い。まず止まり、身を護り、口を減らします。このとき交渉し、公開し、もう一筆足すのは、尻尾を人に渡すことです。
六二,執之用黃牛之革,莫之勝說。 黄牛の革で縛られ、解けません。行けないのではなく、粘度が高すぎます。感情、持分、面子、誰かに申し訳ない、すべてが絡みます。先に縄を解き、それから遯を語ります。無理に扯ると、皮と肉がいっしょに落ちます。
九三,係遯,有疾厲,畜臣妾吉。 すでに述べました。係は繋がれること。退きたいのに振り返る。小さな繋がりは残せますが、それを本業にしてはいけません。
九四,好遯,君子吉,小人否。 好は好みです。好きなものも置けるなら君子吉。小人は、好きな甘さや名を置けず、否。九四で問うのは、退けるかどうかより、惜しまずに置けるかどうかです。置ければ吉。惜しめば、この卦は通りません。
九五,嘉遯,貞吉。 嘉は美、体裁が整っていること。退き方に章法があり、時機・言い方・位置が合う。貞吉。辞職、持分の引き出し、関係の降温を問うなら、この爻は「行けて、しかもきれいに行ける」に最も近い。こそこそではなく、正々堂々と退きます。
上九,肥遯,無不利。 肥は余裕、荷物がないこと。最上まで退き、身に縄がない。無不利。遯で最も余裕のある爻です。ここに到れるのは、たいてい前の爻の縄をすでに解いているからです。解かずに肥遯を空想するのは、自ら欺くことです。
好遯、嘉遯、肥遯。一段ごとに余裕が増します。いま自分は尾か係か、すでに嘉か。言えるなら、退きは逃げになりません。
遯卦:身を引くことと逃げることの差は、三つのことです
第一に、渡すべきものを渡したか。鍵、帳、子どもの予定、手元の顧客。渡せば遯、投げ捨てれば逃です。
第二に、距離を境界にしたか、羞辱にしたか。不悪而厳。長文で清算するのは悪、その局に入らないのが厳です。
第三に、退いたあと、どこへ行くか。遯の上は乾、天はまだあります。退くのは陽を守るためであり、空になるためではありません。退いたあと終日相手の動向を見るのは、係遯が終わっていないことです。
陽がまだ長く、陰がまだ下にあるなら、退くべきときに退きます。否が来てから退く代償は、別の一篇に書かれます。
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易経遯卦のよくある質問
遯が出たら、この仕事やこの恋愛は必ず終わらせるべきですか?
名分を必ず終わらせるとは限りません。終わらせるべきなのは粘り方です。残業の局、不正の咸を遯するのであって、婚全体・職全体ではない人もいます。問いを見、どの爻にいるかも見ます。尾と肥では、状況そのものが違います。
もう少し耐え、年末や相手の改心を待てますか?
初六はすでに勿用有攸往と言います。さらに耐えると、嘉遯を遯尾にすることが多い。年末や改心は引き継ぎの暦にはできますが、上乗せし続ける理由にはできません。
好遯君子吉小人否。自分がどちらだか、どう分かりますか?
何を置くかで見ます。正しい距離を置き、本分を残すのが君子。必要とされる感覚や、得な一点を置けないのが、小人の一句が呼ぶあなたです。卦は善良の自称を見ず、惜しまずに置けるかを見ます。
本卦が恒、之卦が遯なら、どう断じますか?
長く続いていたことが、身を引き始める時期です。前の恒を否定するのではなく、物は久しくその所に居られない、ということです。恒の締めを、遯のやり方で収めます。喧嘩、爆発、衆目の前で門を叩きつけるやり方では収めません。
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