易経 坤為地 意味|厚徳載物、先迷後得の使い方

易経の坤為地(坤卦)は軟弱を命じる卦ではありません。厚徳載物と先迷後得、仕事と恋愛で主位を奪わず載せる見方を、オンライン占いの本卦と照合します。

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坤卦を占うと、がっかりする人がいます。乾ではないから、突っ込めない、と。

坤を乾の失敗版と見なすのは誤りです。乾は天、坤は地です。天は始めを担い、地はものを載せ、育てます。坤がなければ、乾の創始は口先で止まり、落地しません。

坤は純陰の卦で、上下ともに坤です。ここでの陰は貶めではなく、柔、順、承載です。乾が問うのは「するかどうか」、坤が問うのは「載せられるかどうか」です。

坤卦が本当に語ること

『彖伝』は「至哉坤元,萬物資生,乃順承天。」と言います。地は天と創造の功を争いません。天が始めたものを生み、養います。これを順承と呼び、負けを認めることではありません。

『象』は君子以て厚徳もて物を載す、と言います。厚いとは面の厚さではなく、容量が大きいことです。他人の気性、事の遅れ、自分がしばらく第一になれないことを受け止められます。坤が出れば、しばしば諦めではなく、局面を支える側に回れ、という意味です。

卦辞に肝心な一句があります。「先迷後得。」先に奪えば迷い、正しいリズムの後ろに付けば得ます。仕事、感情、協力を問うなら、ほとんどこの一句が使えます。いま先手や第一の名を争っているなら、坤卦はたいてい首を振ります。

坤卦:坤は六爻みな吉ではなく、上六は慎重に

坤卦は六爻みな吉、と書く文章があります。謙卦の評判を坤に載せた誤りです。坤の上六は「龍戦于野,其血玄黄」。陰が極端まで行き、陽と正面衝突すれば共倒れです。

だから坤を得ても、爻を見ます。

初六履霜,堅冰至。足もとに霜が来たら、氷を思い浮かべます。小事の裡にすでに趨勢があり、凍ってから後悔しないことです。

六二直方大,不習無不利。当位し、自分の正を守れば、技巧に頼らなくてよいです。試験や本分の仕事を問うなら、この爻は安定しています。

六三含章可貞。才能はまず含み、時機を待ちます。乾の飛龍とは逆です。

六四括囊。袋の口を縛り、発言と露出を控えます。この爻では高調、大口投資、切り札の公開は向きません。

六五黄裳元吉。中に居て柔を守れば、かえって大吉です。権があっても陽剛のやり方は要りません。管理の問いで六五が出れば、答えは押すことではなく、穩、正、載です。

上六龍戦于野。順が過ぎるか、陰が陽位を争えば、衝突が表面化します。この爻では、さらに忍ぶことも全面戦争も向きません。まず境界をはっきりさせ、共倒れを避けます。

坤を得たら、仕事と財運は「養」に向き、「奪」には向きません

仕事で坤が出れば、全体の方向は穩健、協力、蓄積です。製品を熟させ、流れを整え、チームを支えることに向きます。いま風口を奪い、いちばん目立つ人になることには向きません。

財運では、坤は地の収穫に似て、遅く来て、貯められます。長期投資、定業、信用で積んだ顧客は、短期売買より卦気に合います。一夜で倍にしようとして坤を得てなお強行すれば、たいてい先迷です。

主管が坤を得れば、重点は自分の再突撃ではなく、下の人が事を終えられるかどうかです。乾型の主管は坤卦を嫌いがちです。功を分け、リズムを落とすことを求めるからです。嫌でも、載せるべきときは載せます。

坤卦:対人と感情。坤は包容であり、無限の我慢ではありません

感情で坤が出れば、関係には温和、待機、承接が要ります。独身で坤が出れば、相手は遅く来るか、追う名人になるより先に、安心させる人になることが求められます。

すでに一緒なら、坤は分業を促します。外を主る人と、家と情緒を支える人がいます。支える側は「当然そうあるべき」と見なされやすいです。坤を得たら柔を勧めるだけでなく、相手にもこの載を見せることが要ります。一方だけが載せ続ければ、上六の血戦はいずれ来ます。

職場の対人も同じです。坤は協力、副手、チームの安定装置に向きます。「この職位を争うべきか」と問うなら、坤はたいてい、いま争えば名が乱れる、事を先に載せて位は後から来やすい、と答えます。

坤卦:現代人が「順」を「運命に従う」と読みやすいこと

順勢とは、天時、地利、人和を見て、力を正しい所に使うことです。運命に従うとは、何もしないで、地が家を生むのを待つことです。

坤卦が求めるのは前者です。地は動かないように見えて、ずっと生んでいます。坤を得て終日スマホで運を待つのは、坤ではなく空です。

坤を読めたかは、三つの問いで点検できます。

  1. この事で、自分は先を奪っているか、基礎を整えているか。
  2. しばらく第一でなくても、責任を果たし切れるか。
  3. いわゆる我慢は厚徳か、すでに上六へ行き、破裂寸前か。

三問に答えられれば、坤卦は占えたことになります。

乾坤は合わせて見て初めて完全です。乾を読んだばかりなら 易経 乾為天 意味|占いの見方、潜龍から亢龍 と対照してください。順境と閉塞は泰・否の二卦です。謙卦の「地中有山」も坤徳の別の使い方で、易経 地山謙 意味|六爻みな吉の使い方 を見てください。

易経 坤卦のよくある質問

坤卦は女性の卦、乾卦だけが男性の卦ですか。

旧説の安易な使い方です。承載、協力、養事、待機を問う人は、誰でも坤を得ます。男性の主管が坤を得ても、チームを載せます。性別で当てはめると、占いは死にます。

坤卦を得て、起業できますか。

できます。ただし製品、顧客、キャッシュフローを先に養う形で、物語と拡張を先にする形ではありません。起業で坤が出れば、答えはしばしば「できるが、大きくするな」です。大きくする気は乾や泰にあり、この卦の当下にはありません。

「先迷後得」は、永遠に他人を先にさせることですか。

永遠ではありません。この卦の時序では、先に奪うと方向を迷いやすいです。道が見えてから歩くのが後得です。時機が乾や泰に転じれば、先にすべきときは先にします。

坤卦と家人卦の違いは何ですか。

坤は普遍の承載の徳です。家人卦は家の秩序と内外の分業を専ら論じます。家庭関係を問うなら家人卦の方が題に合い、人生全体の姿勢を問うなら坤の方が根本です。

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