易経 乾為天 意味|占いの見方、潜龍から亢龍
易経の乾為天(乾卦)は、龍が見えたから大吉ではありません。六爻の潜から亢、仕事と恋愛の進退まで、オンライン占いの本卦と照合して使います。
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乾卦を占うと、多くの人はまずこう言います。大吉だから、進んでよい、と。
半分だけ当たります。乾は六十四卦の第一卦で、上下ともに乾、純陽です。天の運行、創始、進取を象ります。力は確かです。しかし卦自身が「亢龍有悔」と書いています。力を使い過ぎれば、折れるのです。
乾卦はスローガンではなく、段階として読むのがよいです。いま潜龍なのか、飛龍なのか、すでに亢なのかで、断語はまったく違います。
乾卦はどのような形か
乾為天。六爻すべて陽で、陰爻がありません。空が澄み、力が足り、人は上へ行きたくなる象です。仕事、試験、開業、出征を問うと乾が出やすいのは、もともと「自分が動く」気を要するからです。
『彖伝』は「大哉乾元,萬物資始,乃統天。」と言います。天は始まりであり、終わりではありません。乾が出れば、事は発動・拡張・頭角を現す位置にあります。休養、隠退、和解を問うなら、乾はいちばん順な答えではなく、外へ押し出します。
『象』は君子以て自強して息まず、と言います。使い古された句ですが、原意は地味です。天に休日はなく、この卦を得たなら運勢に責任を預けてはなりません。乾は力を出す卦であり、運を待つ卦ではありません。
乾卦:六爻は一条の龍であり、六つの吉ではない
乾卦は六爻みな吉だと思われがちです。違います。龍は人の位置のたとえで、六つの位置は気質が違います。
初九,潜龍勿用。 力はまだ下にあり、時機は来ていません。この爻は「あなたが無能」ではなく、いま公に手を出す時機ではない、という意味です。学ぶ、実力を貯める、発言を控えることが、投稿や開業より先です。
九二,見龍在田。 頭を出し、人に見られました。事はできますが、なお貴人と同伴を求めます。九二の「利見大人」がそれです。
九三,君子終日乾乾。 終日緊張し、繰り返し点検します。位置が少し高くなり、リスクも来ます。この爻では仕事は進められますが、口舌、過労、決断の揺れもついてきます。勤は正しく、急は誤りです。
九四,或躍在淵。 上にも下にもなれます。いちばん断じにくい爻です。跳ぶ機会はあり、空振りもあります。この爻では、資金を一度に全部載せないことです。退路を残してから躍ります。
九五,飛龍在天。 本当に当位です。職位、試験、公の場での働きを問うなら、この爻がいちばん力があります。ただし飛龍はおごりやすいです。飛び方が安定するのは、かつて潜んだことを覚えているからです。
上九,亢龍有悔。 頂点です。これ以上進めば後悔です。上九では収めるのが原則です。賭け増しを控え、もう一局を控え、怒りに乗せて自分を証明することを控えます。乾卦でもっとも貴重な教訓は飛龍ではなく、この爻にあります。
「乾卦を得れば運勢は上昇する」と言われたら、さらに問うことです。どの爻まで上がったのか。潜と亢では、人生の段階そのものが違います。
乾卦を得たとき、仕事と財運の見方
仕事を問うなら、乾卦全体は「動いてよい」です。獲得、面接、提案、名前を出すことに向きます。陽気は足りているので、先延ばしにすれば卦気は無駄になります。
ただし財運は、乾を見ただけで暴富にはなりません。乾は自分で打ち出した収入で、給与、業績、創業に近く、意外の財には遠いです。事をすることを求め、満杯にすることを求めません。九三と上九が出れば、財務は現金を残し、すべての資金を一つの案件に載せない方がよいです。
共同事業で乾が出れば、注意が要ります。乾は剛すぎ、双方が飛龍になろうとすれば衝突します。乾卦は主事者が責任を負い、役割を書き分けることに向き、「みんなで突っ込み、損したら後で考える」には向きません。
恋愛の乾卦は浪漫ではなく、主動です
感情を問うて乾が出れば、よくあるのは柔情ではなく、一方がとても主動で、主張が強く、相手を圧することさえあります。独身で乾が出ても、相手は天から落ちてきません。自分が出て、自分から口を開きます。運を待っても、この卦では待てません。
すでに一緒なら、乾はこう問います。関係の決定は一人だけがしていないか。陽が盛すぎると、もう一人は息が詰まります。飛龍は魅力になり得ますが、亢龍は人を遠ざけます。
女性が感情を問うて乾を得ても、旧説の「陰が陽に圧される」に当てはめなくてよいです。乾は、彼女自身が出て、独立し、関係をより公の位置へ引くことでもあります。問いを見て、性別だけを見ないことです。
乾卦:よくある二つの誤解
第一に、乾は永遠の吉ではありません。六十四卦のどれも、爻と事を問わず絶対に良いとは言えません。乾の吉は、「収めることを知っている」ことの上に立ちます。
第二に、自強不息は無理に支えることではありません。潜龍の段階の自強は力を積むこと、亢龍の段階の自強は止まることを知ることです。同じ一句でも、位置が違えばやり方は逆になります。
乾を得たら、自分に一句問うとよいです。いま自分はどの龍か。言えたなら、この卦は空振りではありません。
泰卦や否卦を得たばかりなら、盛と衰の転じ方を対照できます。易経 地天泰 意味|順境は進むか守るか、易経 天地否 意味|閉塞の逆境をどう過ごすか。乾が「載せる、合わせる」へ進めば 易経 坤為地 意味|厚徳載物、先迷後得の使い方 です。乾坤のあと万物が生まれ始めるのは 易経 水雷屯 意味|始まりの難をどう越えるか を見てください。
易経 乾卦のよくある質問
乾卦は六十四卦でもっとも吉利ですか。
力がいちばん大きいものの一つであり、もっとも吉利ではありません。謙卦こそ六爻みな吉で知られます。乾には飛龍もあり、亢龍もあります。大きいかどうかと、吉かどうかは別です。
健康を問うて乾が出たら、どう見ますか。
陽気は足り、過労、上火、不眠、血圧や情緒の上昇が起きやすいです。大病の符号ではなく、体を無限の電池にしないよう促します。潜龍は養い、飛龍も眠ります。
乾卦は、どの卦と合わせるとより完全ですか。
少なくとも坤と合わせます。乾は創始、坤は承載です。乾だけ学ぶと、攻めて守れなくなります。占いで本卦が乾、之卦が坤なら、事は「自分がする」から「合わせ、落地させる」へ転じることが多いです。
上九の亢龍は、すべて終わりですか。
終わりではなく、収める時機です。すぐにに収めれば悔は小さく、さらに賭け増しすれば大悔になります。亢の処理は一段下げ、九五のような「当位であって過ぎない」へ戻ることです。
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