易経 山水蒙 意味|学びと師の求め方

易経の山水蒙(蒙卦)は上艮下坎、物生必蒙と求学・問師です。学業・試験・弟子入りを、初筮告・再三瀆則不告の爻でオンライン占いと照合します。

易経
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蒙を占うと、二つの聞き方がよくあります。自分は愚かなのだ。まだ準備ができていないから、何も学ぶな。

蒙は罵りではありません。萌芽のときの蒙昧で、目がまだ開いていないのであり、盲目ではありません。屯は生、生まれたあとは必ず蒙です。出土したばかりの者は、誰もよく見えません。蒙を知能の判決にすると、第一句から歪みます。

逆の誤読もあります。問うたのだから、師は答えを全部注ぐべきだ。蒙卦の卦辞は、それを受け付けません。問いたいだけ供える卦ではありません。

蒙卦の卦象:上艮下坎、山水蒙

蒙は上艮下坎。上は山、下は水、全称は山水蒙です。山が上で遮り、水は下で出口をまだ見つけられず、象は童蒙です。内に泉があり、外に道が見えません。上下を逆に書いてはなりません。水山は蹇の一路で、啓蒙とは別です。

『序卦』は「物生必蒙,故受之以蒙。」と言います。ものが生まれれば、必ず分からない期間があります。分からないのは意外ではなく、順序です。蒙が出れば、事は「まだ学び、まだ問い、まだ人に連れてもらっている」段階に止まりやすいです。「もうできるか」「人に教えて学費を取れるか」と問うなら、蒙は学生席へ引き戻します。

卦辞がこの卦の骨です。「匪我求童蒙,童蒙求我。初筮告,再三瀆,瀆則不告。利貞。」蒙の人をこちらから求めるのではなく、向こうが求めて来る。初めて占えば告げ、何度も纏えば瀆、瀆すれば告げない。利貞は、正と誠に利があります。

この数句は占法から対人まで及びます。占いそのものでは、同じ事を三度揺らせば心はすでに不敬で、後の卦は卦の答えではなく不安になりやすいです。教育、相談、新人指導では、相手が求めていないのに道理を詰め込むと効果が薄いです。求めて来たら一度答え、聞きたいことだけを聞き直して口を変えさせようとするなら、止めてよいです。蒙卦は「求」の方向を固定しています。師は学生が来るのを待ち、理解されることを追いません。

『象』は山下出泉、蒙、君子以て果行して徳を育つ、と言います。山の下から出る泉は流れ、養います。果行は決断ある行い、育徳は人を養うことです。蒙を得たら、永遠に茫に止まるのではなく、歩きながら目を開きます。

蒙卦を得たとき、仕事と財運の見方

仕事で蒙が出れば、よくあるのは「この業に前途がない」ではなく、「この事ではまだ童蒙だ」です。新産業、新職位、新工具、新市場に、まだ入門していないのに古参の身ぶりで値を談じようとします。蒙は、そうした人を壁に当てます。

卦気に合うやり方は地味です。師、職人、経験者を探し、学費をはっきり払い、問いをはっきりします。一度問いて分かることの方が、毎日戦略を変えるより役立ちます。キャリアでは、蒙は研修、助手、案件から学ぶことに向き、いきなり総監を名乗り、開講して料金を取り、客に胸を叩いて問題なしと言うことには向きません。

財運では、蒙の金はたいてい学費、試行錯誤のコスト、投入して初めて見える金です。「この投資はもう分かったか」と問うて蒙なら、答えはまだ、に偏ります。少額の試はよく、元手を卒業証明にすることには向きません。蒙を偏財と見るのは卦を誤ります。蒙は天から落ちるのではなく、まだ見えないから、なおさら賭けるべきではありません。

人を率いる側が蒙を得れば、仕事の鍵は九二の「包蒙」です。まだできない人を包み、容れます。チームに新人がいるのは災難ではなく、この卦の本分です。即戦力しか欲しくなければ、蒙は人不足を続けさせます。できる人は、その気性を待ちません。

試験、資格、論文を問うなら、蒙は正卦の一つです。学んでいると言い、落ちると言っていません。初筮告。復習に主軸があり、師に一度で問い切る力があることです。毎日参考書、師、方法を変えるのが再三瀆です。瀆則不告。点数も告げません。

蒙卦を得たとき、感情と対人の見方

感情で蒙が出れば、関係の誰かがまだ事を分かっていないか、関係の規矩を分かっていません。道徳の判決ではなく、程度です。恋愛に入ったばかり、結婚に入ったばかり、親になったばかりでも、蒙になります。

卦辞は感情でも効きます。相手が問う前に授業を始めれば、入りません。問うて来たら、真心を一度答え、負けを認めさせ、口を変えさせたいだけなら、瀆に近いです。瀆のときにさらに説明すれば、関係はより糊になります。

独身で蒙が出れば、年齢や経験が一段違う人に会うことも、自分が欲しいものをまだ知らずに相手集めを先にすることもあります。先に「何を求めているか」を問い終え、それから人を求めます。童蒙求我。求の誠意があって初めて、告の内容があります。

すでに一緒なら、蒙は一方が他方を子ども扱いするか、一方が本当に子どものように見えるときに多いです。管るなら、発蒙か撃蒙かを見ます。発蒙は開き、規矩を与えること。撃蒙は殴り、嚇すことです。上九は不利為寇、利禦寇。防ぎ、悪いものを遮ることはでき、先に相手を侵してはなりません。感情でいちばん醜い蒙は、教えの名で制御を行うことです。

対人では、蒙は誰が求教で、誰が遊びに来たかを見分けよと勧めます。求めて来る人には告げる。遊び、話を引き出し、無限待機を求める人には告げなくてよいです。冷たさではなく、卦辞が師に与えた護符です。相談者、上司、親、みな使えます。

蒙卦で必ず覚える四爻

初六:発蒙,利用刑人,用説桎梏,以往吝。 発蒙は蒙を開くことです。利用刑人は人を害せというのではなく、分かる規矩と、感じられる境界で、何をしてはならないかを知らせることです。用説桎梏は枷を外すことで、規矩は人を自由にするためであり、永遠に鎖するためではありません。以往吝は、蒙を開いたあと外へ走り続ければ吝。初六では、新人、子ども、自分を率いるとき、まず規矩を立てます。罰はあってよく、罰のあと歩けるようにします。罰し続けて中身を教えないのは発蒙ではなく、威を立てることです。

九二:包蒙吉,納婦吉,子克家。 包は包容し、まだ蒙の一群を包むことです。納婦吉は人を迎え入れられること。子克家は次世代や部下が家業を支えられること。蒙卦でもっとも師らしく、中間管理職らしい爻です。九二の吉は、自分が全部できることではなく、できない人を覆えることにあります。仕事ではチームを率い、結婚して家を成すような、人を迎え入れる事に向きます。心が狭ければ、包の字が破れます。

六五:童蒙,吉。 六五は君位なのに、自ら童蒙と称します。上にいる人がなお学生でいられることが吉です。六五では学業、弟子入り、受診、顧問への質問が順です。前提は、本当に童蒙を自任することであり、口では謙り、心ではもう分かったと思うことではありません。主管が六五を得れば、現場の話を聞く方が、自分で資料を作るより役立ちます。

上九:撃蒙,不利為寇,利禦寇。 蒙が最上まで来れば、ときに撃ち、当頭棒喝が要ります。ただし撃の目的は禦寇で、外の害と悪い習慣を遮ることであり、自分が寇になることではありません。上九では、教育、管理、依存の切断、損友を切ることに硬を使えます。硬のあと止まります。硬を貫けば、師が寇になり、学生が敵になり、卦は反転します。

初六は規矩、九二は包容、六五は学ぶことを肯んじること、上九は打つべきとき打ち、侵すべきでないとき侵さないこと。四爻が揃って初めて啓蒙であり、気ままではありません。

蒙卦:いちばん改めたい誤解

蒙を「もうできる、あとは臨門一脚」と占う人がいます。蒙は臨門一脚ではありません。啓蒙であり、分かり始めることであり、卒業試験ではありません。もうできるなら、たいていこの卦は出ません。出ても、新しい層でまた蒙になっていることが多いです。運転できる人が初めて路上試験を受けるのも蒙。料理できる人が初めて店を開くのも蒙です。

やり方の誤りもあります。同じ事を、師が口を変えるまで問うこと。これが瀆です。一事は、初めてはっきり問えた卦を主とします。後から問うなら、問題を変え、答えを変えてはなりません。学業も同じです。本を替え続け、心に貞がなければ、告も入りません。

もう一層。匪我求童蒙。求めていない人を急いで教えると、疲れと怨みが残ります。家族、伴侶、部下も同じです。贈り物を課題にすれば、感謝されません。問うて来るのを待てば、一句が十講より役立ちます。

蒙を得たら、まず辺を分けます。今回自分は童蒙か、求められる人か。分かれなければ、教えも学びも誤ります。

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易経 蒙卦のよくある質問

蒙を得れば学業不利、試験に落ちますか。

蒙は学んでいることであり、失敗の符号ではありません。六五童蒙吉。学生でいられれば、試験はかえって安定しやすいです。不利なのは再三瀆です。方法が一日一変、通宵で師を替え、占いを出題予想機にすること。一冊の講義に貞する方が、十の予測に貞するより役立ちます。

師に就きたいのに蒙が出ました。受け入れてもらえますか。

卦は求めに行けと励まし、自分から求めよと言います。匪我求童蒙,童蒙求我。誠意、学費、時間を整え、一度はっきり問うのが初筮です。SNSで相手が煩るまで追うのが瀆です。受け入れるかどうかは相手次第であり、求め方次第でもあります。

子どもや新人を率いて蒙が出ました。厳しくできますか。

できます。初六に刑人、桎梏があり、上九は撃てます。厳しさは発蒙と禦寇のためであり、腹いせのためではありません。包蒙と撃蒙は二つの道具で、九二の人は包を多用し、上九の局面で撃を使います。最初から最後まで打てば、子どもは恐れ、分かりません。

同じ問題を三度問うてみな蒙です。どうしますか。

まず止めます。瀆則不告。四度目はなおさら問いません。具体的な学習動作に戻ります。授業、問題演習、生きた人に一度請うこと。蒙は行に依り、卦を満足するまで揺らすことには依りません。

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